車輪の下 ヘルマン・ヘッセ

(1) 本の内容の紹介
ドイツの片田舎で神童と言われ育った主人公ハンスは全国のエリートの集まる神学校への合格を二番という席次で掴み、周囲の期待を背負い進学する。その中で多くの挫折を味わい、神経症を患い退学し敗北感とともに帰郷する。しかし、故郷に彼を理解しようとする者はおらず、機械工として働き始めた矢先彼は酒のために誤って河に落ちてしまい、あっけなくこの世を去るーー

(2) 本の内容に対する評価や感想・批評
働きアリの法則というのがある
http://www.entrepreneur-ac.jp/report/bando/ants20121004.html
優秀な人物ばかりを集めても、その学習レベルに差が生まれる。
逆に駄目な人物ばかり集めても、できる人物が現れる。
学校というせまい世界では、その世界から外れることはつらいことかもしれないが
次の世界でトップを目指せばいい、たとえ冷たい目や嘲笑にさらされたとしても。

待機児童

保育園落ちた、日本死ね → 死ぬべきは既得権益のみなさんだったよ | More Access! More Fun!.

上記のリンクを読み、調べた限り東京23区の保育士の給与が高いというのは見つからなかった。
東京都の調査でも給与が安いのが不満と出ていた。

つまり、雇われてる保育士の給与は安くて、経営している保育士の給与は高いということなのだろうか。
だとしたら、問題の本質は経営者の待遇改善であるが。

まぐれ タレブ

確率統計の側面から金融市場を語っている本。投資について、確率統計が持ち出されるとき、ランダムな事象のほとんどの部分が一定の範囲に収まる、その内側を利用する話がほとんどです。分散投資をして、ボラティリティを小さくする話とか。
この本でタレフが取り上げているのは、一定範囲の外のまれな事象について。このような事象を「黒い白鳥(black swan)」と呼ぶが、私たちは、この黒い白鳥を無視して物を考えがちである。しかし、黒い白鳥はまれに(でもいつかきっと)やってきて、ものごとに決定的な影響を与える。
起こる可能性が高い事柄に思考を集中させる道具ではなく、まれにしか起こらないけれども影響の大きい事象に思いを寄せる
さまざまな人物をこき下ろす一方、カール・ポパーを好意的に書いている。科学的であるということは反証可能でなければならないし、何かの事象をいくつあげつらえても、たった一つの反証が見つかればくつがえされてしまうというポパーの理論を支持している。白鳥を4千羽見たが、黒いのはなかった。それでも、まだすべての白鳥を見たわけではないので黒い白鳥はいないとは言い切れない、というわけだ。

美人の正体 越智啓太

基本的には多くの顔を重ね合せた平均顔仮説が、美人やハンサムを説明するためには重要。
肌のすべすべ感は平均化に匹敵する。
平均化に加えて目が大きく、顔の下半分が小さいという幼型化という条件が、とくに女性の外見的魅力を向上させるためには重要。
女性が若いことが重要な意味を持っているから。
やりにげの問題、経済的な先行投資を要求

死に至る病 キルケゴール

(1) 本の内容の紹介

(2) 本の内容に対する評価や感想・批評
死に至る病とはすなわち絶望である。
エヴァンゲリオンのタイトルにもなっていたが。
キルケゴールのいう意味とは違うが、絶望が死に至る病であるというのは納得ができる。
真理のように感じる。
自分が何をやっても何も変わらない、自分のすること、そして、自分には価値がないと思うこと
それは間違いなく自殺にいたる動機である。

ただ、病といっているように何も変わらないと思っている状況でも視点を変えれば、方法を変えれば
、価値観を変えれば、ほとんどの場合何かできることがあるはずである。
絶望した時は自分の価値観、考え方を疑ってみよう。