予知夢 東野圭吾
容疑者Xの献身の刑事と教授が登場する話。
非科学的な目撃情報を科学的に解明するとき事件の全貌が明らかに。
最後は実際に予知のできる少女が登場し、余地を残す。


22年連続、長寿世界一。
医療制度の不備。
医療制度改革。アメリカの要望ばかり。
保険でも外資が2004年からトップに。
保険金の不払いの問題。
産婦人科と小児科の少なさ。
なんだかんだで医師で利権を持ってる人に話しを聞いてもな。


1945年8月15日
終戦記念日。終戦から62年。
親孝行か、しないなもう。
世間の目がいいとは思わないけどな。
もちろん、いい面もあるけど。

本話

パラレルワールド・ラブストーリー 東野圭吾
を読んだ。


実際はパラレルでもないわけで、映画のバニラスカイ並みの仮想現実に生きてるか
と思ったら、記憶の一部を改ざんする技術の話。
脳に電気を流して、この改ざんされた状況を生み出すってことだったんだけど、
実際は記憶の改ざんは本人がずっと思い込むことでも簡単に行われる。
しかし、もう少し恋人の心情描写をすれば簡単に感動巨編に変えられるのに
特に最後の部分は。
感情描写があまりない、ところが特徴であり東野圭吾が評価されてる点だが
そこが、今作に限って言えば悪いところでもあるな。


昔、僕が死んだ家 東野圭吾
昔の恋人が幼い頃の記憶がなく、自分の子供を虐待してしまうため、
原因を探るために亡くなった父が秘密に通っていた山奥の別荘に行くことに
そこで見つかる真実とは?
いわゆる、入れ替わり物語。
火事で死んだ、使用人の子と屋敷の子供の入れ替わり。
幼児の頃に虐待を受けた子供は、親になってからも子供に虐待をしてしまう
よく言われる話だけど、実際そうならつらい話だな。無限スパイラルですな。


同級生 東野圭吾
野球部マネージャーの交通事故に始まり、教師の死。
その裏には、主人公の人間模様が関わっているのか?


教師は殺人事件と思いきや自殺、コナン君的トリック。
東野が教師嫌いということが、あとがきでわかった。
しかし、高校教師の給料は平均年収800万というからかなりいいんじゃないでしょうか。
たいていの公務員は自分達の仕事がいかに忙しいかをネットの掲示板ではアピールするけど
社会人として、公務員としてしか仕事していないんだから、どーも説得力に欠ける内容になるんだよな。
しかし、800は多いだろ。

嫌われ松子の一生 感想

嫌われ松子の一生 山田宗樹


主人公が落ちていくストーリーなので、久しぶりに途中で読む気がなくなりました。
何故、人気が出たのか?映画化、ドラマ化でしょうか。
とりあえず、残酷性、濡れ場をふんだんにってのが印象でした。
劇の見せ場の基本ですからねwww。
松子がなぜ、こんなに落ちぶれていくかわからないと他のレビューには書いてありましたので、その辺で感じたことを。
一部では、要するに、松子という人物は高学歴で(この時代、女性で国立出ですから)自分の中で優秀だという、父親に見てもらうために優秀であったという自負があり、周りに見下されたくないというタイプなのでしょう。(数学教師に対する態度しかり)

だからこそ、最初に教師として失敗していくわけですが。実際、こういうタイプは多いと思います。自分の中だけで解決したつもりで、行動し、うまくいかないという。実践が足りないんでしょうけど。
だから、同僚から金を取り(このあたりでも自分より下に見ている人物がお金をたくさん持っているのが気に入らなかった)
そして、プライドで(H本に気を取られているような下賎な人物には)本当のことを話し出せなかった。
生徒に学校を追い出される形になるわけですが、当時の松子は自身の保身しか考えられない人物だったのでしょう。


二部では、いきなりソープで働こうとするとこから始まるわけですが、正直えーーと思いました。プライドの高い人物のイメージでしたから。
しかし、学歴に偏重する人間は自分より上の学歴の人を人物的にも優れていると思いがちですから。
男の言うことを聞くようになってるのも仕方ないことかなと、初めての男になるわけですし。あと、実際こういう暴力を振る、いわゆるダメ男から離れられない女性は結構いるそうです。何でも、暴力振るった後がとても優しいからなんだとか。
この男も忠実にそのタイプですね。


トルコ風呂に関しては時代が少し早いですね、昭和47年では。
ソープ嬢になり、ナンバーワンになったが、経営者がかわり、店の経営方針がかわり、人気が落ちていったことで、滋賀へ。
滋賀で働くようになってからは、よくある話。金の勘定を人に任せちゃいかん。
金を使い込んでたヒモを殺害し、東京で入水しようとして、床屋に拾われ、警察に捕まる。出所し、美容院で働く、中学の教え子と同棲~


男ができると、仕事に精が出るタイプと男にのめり込むタイプがいる。誰かのためにしか松子は何かを頑張れなかった。
自分がない人間。それが答えかな。実際、いますけどね、こういう人は。
いい男に引っかかれば終わりも違っただろうと。


男がいても仕事を頑張れ、自分がある人間として、成功した女社長を。
最初に親の希望に添わず自分を通し理系を行った場合として、甥の彼女を描いたのかな。

夢を諦めるなてきなことが作者のメッセージとしてあるような気もしますが、作者は農学部を卒業後、研究員として農薬の研究をしながら小説を書いたそうですから、当時の思いもあったのでしょうか。

エンジェルとネコソギラジカル

エンジェル 石田衣良


まぁ、毒にも薬にもならない幽霊になった男が二ヶ月間の記憶をなくしてた。


その間に何があったのか、なぜ自分は殺されたのか?


電気を操る、言葉、姿を表す術を身につけ、身近な人たちの近況に触れていくたびに明らかになる真相。最後は自分を殺した恋人を自分の命をかけて救うお話。


ネコゾギラジカル 西尾維新


何も考えてないのは狐面の男じゃなくて作者だろう?


主人公が口だけですべてを解決ってところに少し無理があったよな。


空の境界の影響受けてるのも丸わかりやしな。


でも、自分ファンタジー大好きですから。

超・殺人事件

作者 東野圭吾


ブラックジョーク的な感じでそれぞれ独立した物語がつづられている。


超税金対策殺人事件


超理系殺人事件


超犯人当て小説殺人事件


超高齢化社会殺人事件


超予告小説殺人事件


超長編小説殺人事件


魔風館殺人事件


超読書機械殺人事件


この中で長編小説と読書機械は作者自身が感じてることなんじゃないかな


と思ったり、長編小説は最近の本はページ数で競っていて、内容の水増しが


あると。読書機械は本の書評を書くのが面倒だから、機械に書いてもらう


そうしてるうちに、作家達は機械に気に入られるような本を書くようになると。


小説は確かに売れてなんぼだけど、その中に物語を通じて訴えかけるものが


ない小説なんて意味ないよな。無駄にページが増えたとしても、書評の評価を


気にして書いたとしても、物語の中に作者独特の伝えたいことを盛り込ませてもらいたいものです。


超税金対策は小説家の税金の対策についての話でした。

陽気なギャングが地球を回すとforty

上記の二作品を読みました。


まず、陽気なギャングが地球を回す 伊坂幸太郎


書き下ろしらしく大した内容もありませんでした。


結末がよめる小説ほどつまらないものもないかと。


内容は嘘を見抜く達人と天才的なスリの若者


演説の達人(ただの物語上の会話要員)


正確な体内時計もちの子持ち(空回り要員)


銀行強盗後の逃走中に別の強盗に現金ごと車を盗まれた


さぁ、取り返そう。この中に裏切り者がいるぞ。


リーダーの腕の見せ所だ。


スリよ補助してくれ。演説は驚いてればいいから。


forty 石田衣良


内容はないよう。


まぁ、40歳へのメッセージと言うことで書かれた本かな。


週間現代に連載してたのをまとめたもの。


主人公が仕事を通して人と知り合い、その中でうまくやってくお話です。

いまはまだ・・・

読みたい本や観たい映画を記録しておく。


本:あの頃僕らはバカでした


池袋ウエストゲートパーク最新


こころにナイフをしのばせて


 


映画:皇帝ペンギン


 


こうしておけば、楽しみが増えるじゃないか♪

アルジャーノンに花束を

昔、ユースケサンタマリアが主演でテレビでも放送されてた記憶がある。


天才ねずみアルジャーノンの名前はロマサガ3にも登場しました。(かんけねー


知能障害の主人公が手術を受けて、賢くなるにつれて今まで見えなかったもの


が見えるようになり、世界が変わっていく。お話。


面白くはあったけど、感じるものはなかったかな。

ライ麦畑でつかまえて

何故か、僕の中でかなり前から気になっていた本。


でも、つまんなかった。主人公のホールデンがなんでもないことを


ただ、ひたすら繰り返している。だけにしか感じなかったかな。


最後の終わり方もいまいちだし。何も訴えかけるものがなかったかな。


個人的には。あと、こういう文体は好きじゃない。


日本語訳してあるんですけど。


後の解説には、少年の心と大人の世界との衝突みたいなことが


小説の意図らしいが・・・


僕にはよくわかりませんでした。


昔読んだ、海辺のカフカも一緒だったな。


最後まで意味がわからんかった。


そこに個人的な意味を見出せってことなのかね?

白夜行感想

あらすじとしては、ある殺人事件に絡んだ少年・少女が成長していく過程のなか


での事件を淡々と。


最大の読者に考えさせる点は雪穂の太陽に変わるものが何だったか?


ですね。


「一日のうちには太陽の出ている時と沈んでいるときがあるわよね。それと同じように人生にも昼と夜がある。もちろん実際の太陽みたいに、定期的に日没と日の出が訪れるわけじゃない。人によっては、太陽がいっぱいの中を行き続けられる人がいる。ずっと真っ暗な深夜を生きていかなきゃならない人もいる。で、人は何を怖がるかというと、それまでに出ていた太陽が沈んでしまうこと。自分が浴びている光が消える事をすごく恐れてしまうわけ。今の夏美ちゃんがまさにそうよね」


言われていることは何となくわかった。夏美は頷いた。


「あたしはね」と雪穂は続けた。「太陽の下を生きたことなんかないの」


「まさか」夏美は笑った。


「社長こそ、太陽がいっぱいじゃないですか」だが雪穂は首を振った。その目には真摯な思いが込められていたので、夏美も笑いを消した。


「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。あたしはその光によって、夜を昼と思って生きていくことができたの。わかるわね。あたしには最初から太陽なんかなかった。だから、失う恐怖もないの」


ここがこの小説で一番言いたいことでしょうが、内容に入る前にかっこいいセリフですね。ほんとに考え付く作家さんは普段何考えてんねん。


僕が今ここまで読んだところでの感相としての雪穂の太陽に代わるものですが、自分の才能・美貌といったところなのかとおもいました。小学生のころから売春をさせられ、周りの環境には恵まれていなかったが、私にはそれを変えてこれるだけの力があった。私の周りには始めから大切な人物(太陽)はなかったから、失って怖い人物・事柄はない。といったところかなぁ。


そう考えると、雪穂に一番利用されたのは亮司ということになります。ドラマだと2人は好き同士ということらしいですが、それはおいておいて。


そうすると、子供の頃に亮司が父親を殺したのも、雪穂の策略なのでは?と考える事はできませんか。図書館でたまに会う少年に自分を助けさせる。2人の関係は最後までわかりませんが、最後に亮司が死んでも表情を変えなかった、雪穂の状態を考えるに太陽は亮司ではないと考えるのがだとうのような気がします。